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第2部 iPhoneとは違う「スゴ味」があるッ!――ジョジョスマホがLG製の理由


第2部 iPhoneとは違う「スゴ味」があるッ!――ジョジョスマホがLG製の理由
「L-06D JOJO」。荒木飛呂彦先生描き下ろしの壁紙プリセットされる

NTTドコモに聞く「L-06D JOJO」:
 NTTドコモ プロモーション部 第2制作担当の岡野令氏、プロダクト部 第二商品企画担当の許潤玉(ほうゆの)氏、クレジット事業部 DCMX技術担当の鹿島(かじま)大悟氏に話を聞いた、ジョジョスマホこと「L-06D JOJO」開発の舞台裏。第2部では、端末にOptimus Vuを採用、メーカーにLGエレクトロニクスを起用した理由を取り上げる。

【NTTドコモに聞く「L-06D JOJO」:iPhoneとは違う「スゴ味」があるッ! ジョジョスマホがLG製の理由】

●iPhoneを持っている人が欲しいと思える端末を

―― ジョジョスマホは、なぜOptimus Vuがベースになったのでしょうか。

許氏 一番大きいのはコミックとの親和性です。(5インチという大画面、4:3の比率で拡大しなくても)きれいに読めるので、そこを重視しました。壁紙もそうですが、絵を多用して見せることが多いので、ファンの方にも喜んでいただけるような、大きくてきれいな画面のモデルを選びました。4インチクラスでもいいのですが、変わったサイズの方が特徴を出せるというのもあります。

岡野氏 2台持ちにもなりうるのが大きいですね。もともと僕らのコラボ戦略は、他社(他キャリア)からお客さんをいただかないといけない。僕もプライベートはiPhoneを使っているんですが、「iPhoneを持っている人が欲しいなぁと思えるもの」が、コラボ企画の大きなテーマです。iPhoneを持っている人が買い替えよう、「iPhoneやめるぞ!ジョジョーッ!!」みたいな(笑)(※元ネタは、第1部のディオが石仮面を装着して「俺は人間をやめるぞ!ジョジョーッ!!」と言ったシーン)。あとは、「2台持ちでドコモを持ってみようと思えるか」も大きいです。そのときに重要なのが、2台持ちにも耐えられる面白さ。iPhoneと迷いに迷って……というのでは弱い。2台持ち、または買い替えてでも欲しいと思える面白さや特殊なものが必要になります。

 あとはスペックが高いこと。ジョジョスマホは(Xi、NOTTV、おサイフ、ワンセグ、赤外線通信、防水に対応しており)夏モデルではほぼ最高スペックです。コラボ端末だから機能が低いとか、どこか我慢してもらうとかは、絶対にしたくありません。これもコラボ端末を展開する上でのポリシーです。

―― Optimus Vuは今年の2月に発表されたものですが、それ以前はベースモデルはなかったんですか?

岡野氏 なかったです。LGさんとの話し合いの中で、交渉していきました。一般的な(4インチクラスの)サイズのスマートフォンでやろうという話もあり、いろいろな機種と迷いました。当初は外観の着せ替えをしたいという構想がありました。スタンドごとにパネルを用意するとか、第3部をテーマにするならタロットカード(※第3部のスタンドは、タロットカードの名前が由来となったものが多かった)でデザインを変えるとか……。その場合はリアカバーを外せる端末である必要があります(L-06D JOJO、Optimus Vuのリアカバーは外せない)。ただ、デザインから入るコラボ端末ではないので、そこは諦めました。着せ替えはコンテンツでも最大限やり尽くせるだろうと考えました。

―― 1年前に外観はまだ決まっていなかったと。

岡野 具体的には決まってなかったですね。

●LGだからこのタイミングで発売できた

―― 開発メーカーのLGエレクトロニクスは、どのようなスタンスで関わっていたのでしょうか?

岡野氏 LGさんも普段は韓国から来ているチームと一緒にやることが多いんですが、今回は日本のチームと組んでいます。デザイナーや商品企画も日本の方(日本人)が中心。じゃないとジョジョが分からないですから。彼らが中心になって、本国のチームとやり取りしていただきながら、進めていきました。本国をはじめ、LGさんはスピードが速い。僕らもかなりいろいろな要求を出しましたけど、すごく柔軟に対応していただいて、すごくクオリティの良いものを作っていただきました。LGさんと組んで本当によかったと思います。

鹿島氏 相当コンテンツを増やしていただきましたからね。

―― LGじゃなかったら、ここまでのスピードで完成させるのは難しかった。

岡野氏 できないでしょうね。時間があれば日本メーカーも良いものを作れると思いますけど、スピード勝負になったら敵わないでしょう。12月くらいになっていたかもしれません。

―― 2012年8月に出したかったと。

岡野氏 2012年に(荒木飛呂彦)原画展が開催されるといった情報は知っていたので、遅くとも東京の原画展のある10月に出したかったですね。

―― ジョジョといえば、個人的にはソニーモバイルが「ジョジョ打ち」や「オンライン辞書」とかで、なじみがあるのかなぁと。あとは「弓と矢」に関連して富士通の「ARROWS」で展開するのも面白い気がしました。

鹿島氏 書かれてましたね。

岡野氏 こんなことを言ったらメーカーさんから怒られてしまいますけど、コラボ端末のメーカーは、正直言ってどこでもいいんですよ。「メーカーブランドとしてここがいい」というのは一切ないです。最初は皆さんいろいろ言うんですよ、このメーカーがいいと。でも、本当にジョジョのスマホが出たら、ファンにとってはメーカーは関係ないですよね。最終的に作り込みが良いかどうかが重要なので。

 コラボ企画でいろいろなメーカーさんと組ませていただきましたけど、コラボ端末のメーカーが偏っているのには理由があるんです。極端な話、良いものを作れるメーカーがそこだけだったんです。「これができるところ。こういう条件でやります」という形で募集をかけているんですが、そこにマッチするメーカーは結果的に偏っています。

 コラボ端末は、LG、富士通、シャープさんとしかほとんどやっていません。(ANTEPRIMA、Popteen、nicolaなど)女性向けは富士通さんがめちゃくちゃ強い。富士通の(コラボ端末の)商品企画の方はほとんど女性で、マーケティングがうまくできています。今回のようにスピード勝負なら LGさんですね(ジョジョスマホ以外では「PRADA phone by LG L-02D」もLGが開発している)。ヱヴァスマホや(ボディにヒノキを使った)「TOUCH WOOD SH-08C」など、マニアックで難しいことをやるときは、シャープさんの右に出る者はいません(このほか「Q-pot.Phone SH-04D」もシャープ製)。

●“最小公倍数の市場”を埋めていく

―― 販売台数が少ないと、メーカーとしては、なかなかそこまでリソースを割けない事情もあるのかと思います。

岡野氏 もちろんいろいろな考え方があります。でも逆にLGさんがすごいのは、グローバルに端末を投入しているのに、1万5000台のために、これだけのリソースを割けること。ここまでできるメーカーは、LGさんしかいないと思います。

許氏 LGさんは良い物を出しいただいていますけど、日本市場では苦戦してらっしゃるので、これを機に、良い物を作っている会社さんだと認識してもらいたいですね。

鹿島氏 本当にすごい気が利いてるんですよ。アイコンのカスタマイズとか、他のメーカーさんにはない機能もあります。

岡野氏 アイコンカスタマイズを最初に採用したのはLGさんですね。PRADA Phoneから利用できます。

鹿島氏 ホーム画面のアイコンを非表示にして、完全に壁紙だけにすることもできるんですよ。(描き下ろしの承太郎の壁紙を表示させて)この絵だけを表示させて、いつも端末(試作機)を机に飾ってます。

岡野氏 ボリュームが取れる端末じゃないと作らないという考えも、もちろんあります。ドコモでも同様に、大きいパイを取っていく商品もあります。一方で、ジョジョスマホのように……僕は「最小公倍数の商品」と呼んでいるんですけど、3万台しか売れないけど、3万台確実に買っていただける市場がある。それを 1つずつ埋めていくのがコラボレーションであったり、企画商品などの位置づけだと思っています。こういうものが得意なメーカーさんもいるし、そうじゃないメーカーさんもいる。

―― LGさんとのやり取りは、Optimus Vuよりも密にやっていたんでしょうか。

岡野 相当やっています。コラボモデルは通常モデルの3倍以上、手間がかかると思っていただいて結構です。コラボモデルの後に普通のモデルを担当すると、本当に楽なんです(笑)。

―― コミックをテーマにしたスマホは、日本以外の国ではない?

岡野氏 ないでしょうね。取られたくないですよね、日本人として。マンガは日本のものですから、こういうものこそ日本発で行きたい。

―― 逆に海外からの反響はありましたか?

岡野氏 ジョジョもある程度はありますが、ヱヴァの方が大きかったですね。作品の認知度が高いので。LGさんにも、こういうものを海外で出していただけると面白いのではないでしょうか。

●外側にカバーを付けてほしくない

―― 冒頭の話にも関連しますが、オプション品としてカバーなどのオリジナルグッズを今後発売する予定はありますか?

岡野 考えていたんですが、「荒木先生が描いた絵の上に何かをかぶせる」というのが、最終的に難しかったんです。コミックの表紙デザインのカバーを別オプションとして作るとか、いろいろなアイデアはありましたが、やっぱりこのまま持ちたいよねと。この素晴らしい絵が描いてあるので、結果的にオプション品は用意しない方向にしました。

―― でも、ヱヴァスマホには2種類のカバーが用意されています。

岡野氏 リアカバーを外せれば、ヱヴァみたいにカバーの着せ替えもできたんですけど、外側から着せ替えると、ただでさえ大きな幅がさらに増してしまいます。

―― 確かに、ジョジョスマホはリアカバーが外せないですからね。

岡野氏 ケータイを作っている側としては、外側にカバーを付けてほしくないんですよ。デザインも含めて頑張って作っているので。付けるのなら、正規オプション品として作りたい。でも万人が好きなものにはならないでしょうし、ドコモ基準を満たそうとして作ると(価格が)すごく高くなってしまう。だから裸で持ってもらう方がいいんじゃないかなと。

→TO BE CONTINUED...

(第3部では、販売台数が1万5000台となった理由や、プロモーションの狙いなどを聞く)


[田中聡,ITmedia]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120821-00000028-zdn_m-mobi

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